大阪豊中のレザーハンドメイド工房 R3factory › 制作工程
菊寄せ
2016年02月05日

ファスナーのカーブのところは細かくヒダ状にして寄せて貼り付けていきます。
その様子が菊の花びらに似ていることから“菊寄せ”と呼ばれています。
ヘリ返ししている財布などの角の部分にはこの技術が使われていることが多いですが、
ファスナーにおいても、これをいかに均一にできるかが、
滑らかなファスナーの開閉や、寿命に大きく影響してきます。
市販の財布やかばんなどについているファスナーの内側の縫製の仕方をチェックしてから
買うのもおすすめです。
ただ世の中のほとんどの財布やかばんの内側には
そういった縫製の甘さを隠すように内張りが貼られていて
見ることはできないことが多いんですがね、、、、。
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【制作工程】革漉きについて
2012年08月18日

■革漉き
革が重なるところや、厚みを抑えたい箇所は
専用の工具で薄く漉いています。
ただ単に薄くすればいいというものでもなく、
逆に漉き過ぎると強度が弱くなったりしてしまいます。
仕上がりに大きく影響する工程ですので、ミリ単位のレベルで
慎重に調整しながらの作業となります。
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【制作工程】コバ処理について
2012年08月16日


■ コバ処理
革の断面のことコバと言います。
切りっぱなしのコバを活かした作風を作られる作家さんもおられますが、
当ブランドは基本的にはコバは磨き上げております。
目の粗い番手からだんだん目の細かい番手へとサンドペーパーで
ひたすら磨きをかけ、ヘリを落とし、熱した捻で焼き締め、
またさらに磨き上げ、革の質によっては様々な工程を費やすことで
見た目にも美しく、そして丈夫なコバに仕上げています。
このコバ処理は、制作工程のうち半分以上の時間を要するとても手間のかかる工程です。
下の画像の、真ん中が磨き上げた後のコバです。
上下のまだ切りっぱなしの断面とは違うのがおわかりになると思います。
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【制作工程】縫製について
2012年08月11日

■ 縫製
R3factoryのアイテムは全て手縫いで仕立てております。
ミシンなどの機材を使えば、生産効率は格段に上がる訳ですが、
ひと穴ひと穴、手作業で菱目打ち(針穴)で開け、ミシンの何倍もの手間をかけ
ひと針ひと針、ロウ引き糸で手縫いをしています。
そうすることで、手縫いならではのステッチの美しさだけでなく、
もし万が一糸が切れたとしても、そこからほつれていくことはなく、
長年の使用に耐えうるステッチとなり、
ブランドコンセプトである"10年後が楽しみな革”が具現化できるからです。
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【制作工程】裁断について
2012年08月10日

■裁断
皮は動物の体から、はいだままでは腐ってしまいます。皮(原皮)を 腐ったり変質しないように
加工することを、「なめし」といい、そこではじめて皮から革になります。
繊維の方向や見た目のバランスを考え一枚ずつ裁断していくわけですが、
もちろん機械などは一切使わず、革包丁1本で裁断していきます。
革は一枚であっても使える部分は限られます。
部位によって固い部分もありますし、逆に柔らかい部分もありますので、
作る製品によって適した部位を使い分けるわけですが、
それでもどうしても捨ててしまう小さな革には、必ず敬意を払うよう心掛けています。
なぜなら革は動物の皮であり、
そこには血スジや傷など当然動物たちが生きた証があるわけですから。
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